月1回お送りしている、アジアの布をテーマにしたメールマガジン”アジア布通信”を
再編集したページです
アジア布通信 第17号より
今回は「アジアを着る」と題して、
アジアの民族衣装を取り上げたいと思います。
■ 着物もそうですが、アジアの服には、
なるべく、はさみをいれずに、体に巻きつけて着るものが多いですよね。
中でも、インドのサリーは6mあまりの布を
まったく、切らず、縫わず、ただ、巻きつけるだけで 完成してしまいます。
数年前に、作品展を開いた時、 同時開催で、
インドの布を紹介したことがありました。
個展直前にインドに旅にでてしまい、
むりやり、企画を合体させてしまっただけですが(^^;)
その際、手伝いにきてくれた友人と二人で、
来客の皆さんにサリーの着付けサービス(?)をやったのです。
かれこれ、30人以上の方に着付けて、
最後には二人とも”サリー着付け師範”と化していました…
びっくりしたのは、 年齢も体型もバラバラなお客様の、
例外なく誰もが、バッチリ、サリーが似合ってしまったことです。
やはり、どこかでアジア的なセンスは つながっているんだなーと
実感しました。

■ サリーの布端には、
”パルウ”と呼ばれる、手の込んだ文様や
ボーダーを織り込んだ部分があります。
ここが、いはば帯のおたいこの部分にあたり、
巻き終わりの最後に、肩からたらして、
華やかさを演出します。
またこの部分は、頭にかぶって、
インドの強烈な日差しをさえぎる
フードの役目もします。
ちなみに、身亡人は
柄のない白の無地のサリーしか
着れないんだそうです。
その着方は、
各地方、階級によって千差万別で、
現在わかっているだけでも、
400種類以上のバリエーションがあるそうです。
■ 南インドには、”ルンギー”と呼ばれる布があります。
サイズは約幅100cm×200cmほどで、
木綿の鮮やかなチェック柄が主流です。
これも、腰に巻いてスカートのようにして着ます。
暑い南インドではなかなか快適な日常着ですが、 これは、あくまで、男性専用。
女性がスカート代わりにはいていると、 インド人に、指をさして笑われます(実体験;)
気をつけましょう(^^;
■ インドのお隣、ブータンでも、
”キラ”という、巻きつけて着る女性の衣装があります。
サイズは約200×400cmくらい。
小幅も布を三枚つないだ、長方形で、
縫い取り織や、紋織り、浮き織などの技法を駆使した、 素晴らしい布です。
男性の衣装は”ゴ”と呼ばれ、着物にそっくりです。
■ タイやラオスなどのメコンの国では、
パーシンと呼ばれる巻きスカートがあります。
ミャンマーでは、ロンジーとも呼ばれます。
素材、技法は様々ですが
サイズば大体100×180cmくらいで、 筒状に縫ってあります。
そこに、足を通して、腰で結んで着る着方もほぼ同じです。
わたしも、夏には愛用していますが、 簡単に作れて、すそがはだけないので重宝します。
おまけに、細長のシルエットになって、 多少、スタイルがましに見えるという利点も?
■ 今では、バンコクあたりでこのバーシン姿の女性を 見かけるのは、まれになりました。
ちょっと、さみしいことですね。
まあ、自分も着物を日常着にしているわけではないので、
人のことは言えないんですが…
いずれは、、さらっと着物を着て歩ける女性になりたいと、
かねがね思ってはいるんですがねえ。
道はまだ遠い……。
「Sari」
サリーっぽい超横長ページが新鮮! サリーの着付けムービーもあり。
「ホームギャラリー ダルシン」
ブータンの布を紹介するギャラリー。 キラとゴの着付け方もある。