中国の神話
馬頭娘(蚕神)
昔、蚕女という一人の娘がいた。
ある時、蚕女の父親が戦さに出かけて、行方不明となった。
母親は、父親を連れて帰ってきたものには、娘を嫁にやると布告する。
するとその家の馬が綱を切って逃げ出し、 数日して父親を乗せて帰ってきた。
それ以来、馬の様子がおかしくなり、
母親がその布告のことを父親に話すと、
父親は"畜生の分際で!”と激怒し、
馬を射殺し、その皮を庭に哂してしまった。
しばらくして、娘が庭に出ると、 哂された馬皮が、
突然蚕女をまきこんだかと思うと、
空高く舞い上がり、天に飛び去ってしまった。
数日して、馬皮が桑の木に引っかかっているのが発見されたが
娘はすでに”蚕”に化していた。
その後、蚕女は養蚕を司る神"馬頭娘(蚕神)"として祭られた。
この話が日本に伝来したものとして、東北地方などに伝わる"オシラサマ"がある。